M.D.さん
事業所:赤羽工場
入社年度:2017
出身大学:九州大学大学院
出身学部:量子プロセス理工学専攻
M.D.さん
赤羽工場 技術課 主任
入社年度:2017年
出身大学:九州大学 大学院
出身学部:量子プロセス理工学専攻
私は赤羽工場の技術課に所属し、営業案件を量産化するための仕事をしています。主な内容はお客様が求める性能を聞き出し、それを具現化するための「作り方」を検討します。「作り方」の中には、製品を作る手順(工程設計)、ゴムの成分(配合設計)、金型の設計、ゴムを作る条件(加硫条件)、バリ取りの方法など製品を作り出す内容のすべてが含まれます。必要であれば試作用のマシンも作らなければなりません。既存の製品をベースにするのであれば大きな問題はありませんが、何もないゼロベースから製品を生み出す作業は試行錯誤の連続です。ゴム製品は同じように見えて、使用する場所、目的で全く違う性能が求められる難しいものであり、その難しさがあるからこそ挑戦し続ける価値があると思っています。
技術課の仕事は製作工程の全てに関わるため、パソコンに向かって設計に取り組むだけではありません。現場での打ち合わせや練りと呼ばれるゴムを練る工程への立ち会い、金型検定の条件出し (部品にとって重要な寸法が狙い通りになる最適な製造条件を探索すること) など常に社内を駆け回っています。
08:10 | - | 出社 |
08:30 | - | ラジオ体操、メールチェック、スケジュール確認 |
08:45 | - | 図面・設計図作成、会議、ミーティング |
11:30 | - | 昼食 |
12:15 | - | 現場立ち合い、試験用サンプル作成、物性評価、製品試験 |
17:15 | - | 退社 |
1953年に誕生した赤羽工場は歴史のある工場ですが、その分だけ建物が古い…。エレベーターがなく常に階段を使って行き来をしているのですが、これが結構な負担になっています。運動になると言われればその通りですが、これからの高齢化を考えると少し厳しいかなと(笑)。大浜第二工場のような近代的なデザインとは言いませんが、赤羽のランドマークになるような工場へと建て替えて欲しいですね。また、住宅手当の補助があるのですが、従業員の多くが物価の高い東京近郊に住んでいるので、そのあたりをもう少し加味してもらえたら嬉しい限りです。
興国インテックはカタログ品を販売するのではなく、お客様の困りごとを解決するためのオーダーメイドな製品作りを提供しています。それだけに、ひとつひとつの製品に対して真剣に向き合い、悩みを解決する製品を開発して行くことが必要となります。お客様と私たちが互いに理解し合い、ニーズを満たすベストな製品を生み出して行くのは簡単なことではありませんが、それだけに技術者としての腕が試され、製品が完成した時の喜びは大きいのです。私たちが関わった製品はガスや水道、自動車部品として生活の中で使われており、その製品を見るたびに人々の暮らしを支え、快適な生活に役立っていることを実感しています。
お客様から依頼を受けたゴム製品の開発から量産化まで、全ての工程に関わるのが私たち技術課の仕事です。それだけに仕事に関わる多くの人たちと息を合わせ、理解をしながら仕事を進めて行かなければなりません。しっかりとコミュニケーションを取り、最適な工程設計を行うことが効率化につながり、現場をスムーズに動かすことになる。製品精度を高いレベルで維持しながらも、時間やコストを抑えることも技術課の仕事であり、重要な役割なのです。よりハイレベルな仕事を遂行するためには高い集中力とコミュケーション能力、そしてどんな状況にも負けない忍耐力が必要になるのは間違いありません。
技術者として自分を成長させることが大きな課題であり、目標でもあります。知識を高め経験を積むことで、より高度な問題を解決して行く。そのためには日々の仕事に忙殺されるのではなく、自分の栄養として吸収することが必要です。私の部署には経験豊富な先輩が多く在籍し、困ったことがあると的確にアドバイスをしてくれます。頼りになる先輩方に追いつくためにも私自身が成長し、後進の育成にも力を入れて行かなければなりません。若い人との会話や考え方には多くの「気付き」があり、自分の成長にもつながると考えています。
休日は仕事の事は忘れてノンビリと過ごすことが多いのですが、私は中学、高校、そして大学時代にはバスケットボール部に所属していたこともあり、Bリーグを観戦しに行くのが楽しみになっています。テレビで見ることもありますが、バスケットボールはコンタクトスポーツなので生での観戦は迫力が違います。大興奮をしながら応援をしていると仕事のストレスも吹っ飛んでしまいます。